粉体移送の基本の「キ」 代表的な5方式を徹底比較。
粉体移送の方法はどんな方法があるのでしょうか。
製造業の現場では、原料や製品として扱われる「粉体」の移送が日常的に発生します。
作業スペース、移送距離、取り扱う粉体の種類、導入のコスト、安全性など…。
条件によって、選ぶべき粉体方式は変わってきますね。
今回は、現場でよく使われる5つの粉体移送方法をご紹介します。

その1 人力で搬送、投入する
もっとも古くからある、いちばんオーソドックスな方法です。
今でも多くの現場で行われている粉体移送の手段が「人の手による運搬」です。
バケツや袋、コンテナから、ホッパーや装置に粉体を投入するこの方法は、
シンプルかつ、導入コストも不要、また、人の目が行き届くことで一番確実に移送を行う事ができます。
メリット
- 装置や機械の導入がない。
- 初期導入コストが最小限で済む。
- 様々な粉体の移送に確実に対応が可能。
- 人の目が行き届くので、イレギュラーへの対応が早い
- 省スペースで配置が可能。
しかし、その一方でデメリットも…
- 人件費がかかる
- 作業時間が長くなりやすい
- 粉体がこぼれやすく、清掃・安全管理が大変
- 腰痛・熱中症など重労働による健康リスクが高い
- 重量物の扱いが常態化し、作業ミスの原因にも
現場の省人化・効率化が求められる昨今では、こうして「人の力で運ぶ」作業を減らす事が求められています。
ざっくり比較すると…
項目 | 人力 | スクリュー/ベルト | ブロワー圧送 | 真空吸引 | 圧縮エア式ポンプ |
---|---|---|---|---|---|
初期コスト | 低い | 高め | 高め | 低め | 低い |
清掃のしやすさ | △ | △ | △ | ○ | ◎ |
飛散の少なさ | △ | ◎ | △ | ◎ | △ |
粉体対応の幅 | 〇 | ○ | ○ | ◎(特注仕様も可) | ◎(乾燥粉体) |
設置の手軽さ | ◎ | △ | △ | 〇 | ◎ |
初期コストや、清掃のしやすさ、どのような粉体を移送するのかで移送方法の選定は変わるかと思います。
「人手での作業はもう限界。」
「うちの粉体は、どんな設備で移送したらいい?」
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