粉体移送の基本の「キ」 代表的な5方式を徹底比較。
粉体移送の方法はどんな方法があるのでしょうか。
製造業の現場では、原料や製品として扱われる「粉体」の移送が日常的に発生します。
作業スペース、移送距離、取り扱う粉体の種類、導入のコスト、安全性など…。
条件によって、選ぶべき粉体方式は変わってきますね。
今回は、現場でよく使われる5つの粉体移送方法をご紹介します。
その5 圧縮エア駆動式粉体移送ポンプ

コンプレッサーの圧縮エアのみで粉体を搬送する、新しいタイプのシステム。
ブロワーや電源不要、シンプルな構造で手軽に導入できます。
エア駆動の為、本質的に防爆であり防爆設備にも選ばれています。
ホッパーや処理容器に安全に、直接粉体を送り込むことが出来るほか、
コンパクト設計の為、設置場所を考えずに導入が出来る事や、ポータブルポンプとしても使用可能。
メリット
- 電源不要、圧縮エアのみで搬送可能
- 初期コストを抑えられる(ブロワー・集塵機不要)
- 清掃が簡単、シンプル構造
デメリット
- 長距離搬送は苦手(目安:5~10m程度)
- 湿粉や粘性のある原料には注意が必要
大掛かりな設備が不要、一番初期導入費を抑えられる方法です。
圧縮エアとホースさえあればすぐに使用開始できるので
「大掛かりな設備は必要ない」
「とりあえず手軽に粉体移送をしたい」
という現場にピッタリです。
ざっくり比較すると…
項目 | 人力 | スクリュー/ベルト | ブロワー圧送 | 真空吸引 | 圧縮エア式ポンプ |
---|---|---|---|---|---|
初期コスト | 低い | 高め | 高め | 低め | 低い |
清掃のしやすさ | △ | △ | △ | ○ | ◎ |
飛散の少なさ | △ | ◎ | △ | ◎ | △ |
粉体対応の幅 | 〇 | ○ | ○ | ◎(特注仕様も可) | ◎(乾燥粉体) |
設置の手軽さ | ◎ | △ | △ | 〇 | ◎ |
初期コストや、清掃のしやすさ、どのような粉体を移送するのかで移送方法の選定は変わるかと思います。
「人手での作業はもう限界。」
「うちの粉体は、どんな設備で移送したらいい?」
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